今年の2月ごろから続いていた、左手親指の付け根の痛み。
原因は、箏の「掛け押し」が多い曲を長期間練習していたことによる、いわゆる使いすぎ症候群(オーバーユース)でした。
昨年冬から、たまたま掛け押しの多いハードな現代曲が重なり、無意識のうちに左手親指に負担がかかっていたようです。
3月は親指を休めていたものの、痛みはなかなか引かず。これまでに感じたことのない種類の痛みで、物を掴み上げるだけでも違和感がありました。
「もしかして靭帯を痛めているのでは……?」と不安になり、3月下旬に思い切って初めて整形外科クリニックを受診しました。
外見には腫れもなく、原因がはっきりしないため、念のため両手のレントゲンを撮ってもらうことに。
結果は・・
「使いすぎ症候群(オーバーユース症候群)」は、同じ動作を繰り返すことで筋肉や腱、靭帯などに負担が蓄積し、痛みや炎症が起こる慢性的な障害の総称です。その中には「腱鞘炎」も含まれており、親指の付け根などで腱と腱鞘がこすれて炎症を起こすことがあります。どちらも、楽器の演奏やスポーツなど、手や体を酷使することで起きやすいとされています。
4月の過ごし方とケア
4月も引き続き、左手親指に力を入れないことを第一に、箏の「掛け押し」は控えていました。
整形外科の受診後には整骨院にも通い、水かき部分をマッサージしてもらったところ、痛みがぐっと和らぎました。
さらに、鍼灸でのケアや、ツボ「合谷(ごうこく)」周辺のほぐしも効果的でした。
ちなみに、親指の痛みは日常のレッスンには影響しておらず、生徒さんとのお稽古にはまったく支障ありませんので、どうぞご安心くださいね。
お稽古と自主練習の記録
4月は先生のレッスンがお休みだったため、自主練習が中心に。
この1ヶ月は、「新しいこと」よりも「身体を整え、基礎を見直す」時間になったように思います。
箏:新たな曲は控え、「手事」1楽章の復習。
課題曲として取り組んでから約2年が経ち、その間に学んだことを意識しながら弾くようにしています。
お稽古当時よりも、音のつながりや表現が少しずつ滑らかになってきたように感じています。
以前の私は、お腹にうまく力が入らず、低音と高音のバランスが崩れていて、
高音になるとかすれたような弱々しい声になってしまっていました。
無理に大きな声を出そうとしていたせいか、どこか聴いていて苦しいような印象があったと思います。
おわりに
今回の痛みは、自分の体と向き合うきっかけになりました。
無理をせず、いたわりながら音楽と向き合っていくことの大切さを、あらためて感じています。
これからも、無理なく、でも確実に、歩みを続けていけたらと思います。



