舞台用の十七絃(くり甲・玉縁紅木巻綾杉彫)を購入したのは、6年ほど前。
社中の休会、そして退会で、2年ほど使わずにいました。
「いつか使うかもしれない」と思っていましたが、家の目に付く場所にドーンと置いてあっても、なんだか気持ちが滅入ってしまうのです。
色々なことを思い出してしまうし、楽器も重いけど、気持ちも重い…。
私は運転しないし、車もないし(そもそも免許返納済み)。
演奏会で使うにしても、その都度楽器屋さんに運搬をお願いしなければいけません。
今は、自ら十七絃を希望しない限り、弾くこともない。
短十七絃はあるので、練習はできるのですが…。
舞台用十七絃(くり甲・玉縁紅木巻綾杉彫)
自宅保管が長くなるのなら、必要とされている方にぜひ使ってもらいたい。
そう思うようになり、次のオーナーさんを探すことにしました。
知り合いはすでに舞台用十七絃を持っていたため、思い切ってフリマサイトに出品することに。
取りに来てくれる方限定です。
直接やりとりは、身元が相手に分かってしまうので、少し勇気が要りましたが…。
きっと良い方と巡り会えると信じて待つこと数時間。
出品した日の夕方、奇跡が起きました。
文面からも素敵な方というのが分かるくらい、本当に良い方から、サッと購入いただいたのです!
この方も、たまたま出品を見て「この十七絃だ!」とビビッと来たそうです。
まさに相思相愛!
私も「この方にぜひとも使ってほしい!」とビビッと来ました。
今日、兵庫県の遠方から、高速を使って旦那様と一緒に1時間かけてお見えになりました。
とても素敵な方で、この奇跡的なご縁に本当に感激しました。
しばらくマンションの前で椅子に座ってお話をしたのですが、またもや驚きの事実が…!
一回り上のうさぎ年、うさぎを飼っている(しかも、うさぎ歴が長い!)、この辺りに縁がある、演奏会で弾いた曲など、共通点が続々と出てきたのです。
地歌のお稽古歴も長く、数年前から現代曲のサークルにも所属されているそうで、とても刺激を受けました。LINEも交換し、また琴友達ができました!
興奮冷めやらず、思わず感涙…。そこまで喜んでいただけるとは、思ってもいませんでした。
この方にお譲りできて、本当に良かった。
同時に、ここ数年の私の重苦しい気持ちも、手放すことができて、スッキリと軽くなりました。
互いの演奏会も聴きに行きましょう!と約束しました。
(その方は電車では行けない場所にお住まいなのですが、大阪駅から高速バスが出ているそうなので、大丈夫とのことでした。)
こんなことって、本当にあるんですね。本来なら「ご購入ありがとうございました」で終わるところですが、「これからもよろしくお願いします!」と言ってお別れしました。
焼きたてのシフォンケーキをいただきました。
箱を開けた瞬間から、おいしそうな香りが漂ってきました。
早速おやつにいただきました。ストロベリーソースをかけて。
明日はアイスを乗せてみようかな。
演奏会で私の十七絃が大活躍する日を楽しみにしています。






