今日は社中の勉強会でした。
一人一パートで弾く、社中内の勉強会です。コンサートは2年に1回行われ、コンサートのない年には、このような発表の場が設けられています。
人前で弾くのは、誰でも緊張します。苦手な人のほうが多いかもしれません。それでも、人前で弾くことでしか身につかない力があります。
お稽古だけでは上達しない。だからこそ、「上手になるために参加する」勉強会なのだと思います。
これまで私がいた社中では、内輪で発表するような勉強会はありませんでした。
上下関係は明確でも、横のつながりはあまりなく、自由に曲を選んで聴き合う機会もなかったように思います。
経験年数や曲の難易度に関係なく、弾ける・弾けないに関わらず、それぞれが今挑戦したい曲に取り組める。そんな場であることが、とても新鮮でした。
始まる1時間前には、数曲だけ下合わせの時間が設けられていました。
10時前に会場へ到着すると、尺八のI先輩が一番乗り。私は二番手で、先を越されました。この日が初めて三人そろっての「狂詩的ミューズ」の下合わせでしたが、時間が限られていたため、合図の確認のみで終了。正直なところ、不安は残ったままでした。
プログラム
11時開演(大阪市西区の楽器店3Fホール)
時期的に少し早いプチ忘年会のような雰囲気もあり、先生がお弁当を手配してくださいました。お菓子を持ってきてくださる方、手作りのお菓子を差し入れてくださる方もいて、和やかで楽しい時間になりました。
ランチタイム

おやつタイム
15時50分頃終了



「狂詩的ミューズ」について
「狂詩的ミューズ」は1994年に作曲された作品で、私が大学時代に出会った曲です。4回生最後の部内発表で一度演奏しましたが、準備期間はわずか2ヶ月。勢いと激しさだけで弾いた記憶があります。
それから27年。
今あらためてこの曲と向き合い、激しさだけでなく「静」の部分も丁寧に弾きたいと思うようになりました。当時、吉崎先生のライブでY先生がこの曲をよく演奏されていたこともあり、本場の指導を受けたいという思いから、今回の勉強会でこの曲を選びました。
この曲は、一人一人がソリストであり、三つのパートが合わさって初めて全体像が見えてくる作品です。目まぐるしくテンポが変わり、奏者それぞれの音楽的創作が強く求められる、非常に高い技量を要します。本来は十分な下合わせが必要な曲ですが、当日は少し打ち合わせをしただけで、本番が最初で最後の三人での演奏となりました。
それでも、さすがY先生、そして大学部活の大先輩であるI先輩。
お二人の安定した演奏に支えられ、楽しく、落ち着いて演奏することができました。個人的には反省点も多くありますが、大きな事故もなく、最後まで弾き切れたことは、今の自分にとって大きな自信になりました。
学生時代から心残りだったこの曲に、ようやく一区切りをつけることができました。
「遊廓」について
Oさんの勉強曲「遊廓」に、三絃として参加させていただきました。三絃を人前で合奏するのは5年ぶりで、私にとってはかなりハードルの高い挑戦でした。
リズム、ツボの移動、作曲者の想いを音色で伝えること。どれも高いレベルが求められ、心が折れそうになることもありました。それでも、箏のY先生、十七絃のOさんの温かい励ましに支えられ、少しずつ弾けるようになりました。
長年使わず、両面の皮が破れたままになっていた本番用三絃も、この機会に修理して生まれ変わりました。そして久しぶりに象牙の撥を使いました。自分にとって、再出発の一曲です。
両側から迫力のある音が響く中で、自分の音が客席にどう届いていたのかは、正直分かりません。客観的に聴けば、雑な三絃だったと思います。それでも、今できる精一杯の力で弾き切りました。
反省点もありますが、他の方の演奏から多くの刺激を受けました。
今週金曜日は、もう一つの勉強会。同じく「遊廓」です。引き続き、丁寧に向き合っていきたいと思います。

