私の大切な元生徒さんであり、今は箏友達でもあるOさん。
ちょうど3月で、お箏を始めて10年になります。
私の教室に通ってくださったのは1年3ヶ月。
その後、異動で東京へ戻られました。
環境が変われば、楽器から離れてしまう方も多い中、
Oさんはその後もずっと箏を続けてこられました。
良き先生との出会いにも恵まれ、
趣味として、ゆっくり、ゆっくり。
ご自身のペースで。
40代で始めたお箏。
東京では歌の勉強も始められました。
秋の演奏会に向けて練習している地歌「万歳」。
「最後まで歌をつけられました」と、
ご自宅で録音した音源を送ってくださいました。
途中で弾き直したり、止まったり。
それでも録音ボタンを止めずに、懸命に弾く姿が目に浮かびました。
「進捗を報告したい」
そんな気持ちが伝わってきて、温かい気持ちになりました。
その音を聴いているうちに、
私も一緒に弾きたくなり、
録音に「万歳」の替手「オランダ万歳」を重ねてみました。
隣で合奏しているつもりで。
少し華やかになった音をお返しすると、
「大切に保存します」と言ってくださいました。
そしてそのやり取りの中で、

早いもので、先生と出会ってお箏を始めてから10年経ちます。
Happy Anniversary!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
そんな温かいメッセージも添えてくださいました。
さらに、教室をやめるときにお渡ししたレッスン記録を、
今も大切に保管していると、写真も送ってくださいました。
(教室では、レッスン後にお一人ずつ記録を残しています。)

10年前は「さくら」を弾いていた。
それが今では、歌いながら10分間通して弾いている…
箏がライフワークになっていること。
それが、何より嬉しいのです。


