8/19 8月2回目のY先生のお稽古に行ってきました。
今回も前回と同じく、三絃は「新娘道成寺」、箏は吉崎克彦作曲「狂詩的ミューズ」です。

三絃「新娘道成寺」(前歌最後まで)
前歌を最後まで見ていただきました。
Y先生のお稽古では、たくさんの曲をこなす必要はなく、順番にこだわることもありません。
過去に一通りの技術や奏法は経験しているので、今は自分のやりたい曲をじっくり掘り下げて見ていただいています。
以前は、地歌のお稽古は1ヶ月に1曲のペースで初見から歌を付け、最終的には合奏してまた新しい曲へ……というサイクルでした。
演奏会のときに振り返って弾くことはあっても、暗譜をすることで精一杯。
「声をやわらかく」とか「フレーズを意識して」といったことを考える余裕はなく、「間違わずに弾けたらこれで良い」と思っていました。
でも改めて一曲一曲丁寧に取り組むと、「こんなに良い旋律だったのか」と気づかされます。
新娘道成寺は以前、演奏会で暗譜したことがありましたが、覚えるのが大変で(特に暗譜が苦手なので)、苦手な曲という印象が強く、正直あまり弾きたくありませんでした。
ところが今回、改めて向き合うと、その美しさが見えてきました。
これも、生徒さんから「新娘を宮城譜で弾きたい」というリクエストがあったからこそ。
私自身も初めて習うような気持ちで、もう一度取り組むことができました。
箏「狂詩的ミューズ」(後半)
「狂詩的ミューズ」は前回のお稽古記録にも書いたとおり、大学4回生のときに弾いた思い出の曲です。
あれからもう30年近く経ちますが、吉崎克彦先生の曲は、昔も今も変わらず魅力的で、今なお多くの人に響いています。
Y先生自身も何度かライブで吉崎先生と狂詩的ミューズを演奏されたことがあり、吉崎先生直門の先生に狂詩的ミューズを教えてもらえて嬉しいです。
今改めて弾いてみると、当時は気づかなかった発見や新しい楽しさを感じます。
実際にフレーズ最後の音まで耳を澄ませて丁寧に弾くと、リズムが安定し、音が次のフレーズへ自然に流れるようになりました。
特に16分音符の繰り返しでは、これまで4つ目の音が弱くなりがちで、次の頭の音ばかり気にしてしまっていました。
でも、その最後の音までしっかり聴くことで、芯のある音色に変化し、演奏全体が引き締まりました。

共通して学んだこと
この日、三絃でも箏でも共通して言われたのは「フレーズの最後の音までよく聴くこと」でした。
次の音にただ移るのではなく、手の準備は先に行いながらも、耳は今出した音の響きを最後まで聴くことが大切です。
「なんとなく弾いて終わり」ではなく、その余韻を最後まで聴くことが演奏の質を高めます。
「音を聴く」というのは、出した瞬間だけでなく、響きが消えるまで意識するということです。
どうすればなめらかに聴こえるか、音楽として流れるか、フレーズがいきいきと感じられるか……
そのことに改めて気づかされ、少し自分の演奏が変わりそうな気がします。
脱・行進曲!

