三味線を弾く上で、これまで「もう仕方がない」と半ばあきらめていたことがありました。
それは、左手の爪です。
最近、以前よりも「どんな音を出したいか」を大事にして練習するようになり、少しずつ「このままではなく、なんとかしたい」と思うようになりました。
折れ続ける爪にも、別の方法があった
私はもともと爪が弱く、特に三味線で使う左手の人差し指は、いつも二枚爪になっていました。
市販の爪のケア用品を使ったり、補強したりしても、すぐに折れてしまいます。
爪で糸を押さえることも、糸道をつけることもできないので、いつの間にか指先そのものを爪の代わりにして弾くようになっていました。

そのため、指先には糸の跡がつき、硬くなっていました。
ネットで調べて、いろいろな方法を試してみましたが、なかなかうまくいきません。
爪が折れるたびに、心も折れました。
そんな時、先月、自爪育成のサロンがあることを知りました。
爪を補強しながら、少し長さを出してもらえるということで、思い切って行ってみることにしました。
ネイルサロンは、人生で初めてです。
ネイルとは一生縁がないと思っていましたが、「三味線を弾くために必要なら」と試してみました。
すると、今まで何をしても折れていた爪が、驚くほど折れなくなりました。
爪先も滑らかで、何かに引っかかることもありません。
「こんな方法があったんだ」と驚きました。

画像は施術後すぐの状態です。
その後、実際に三味線を弾きながら、自分で少しずつ削って長さを調節し、糸道もつけました。
実際に弾いてみると、今まで指先に力を入れて弾いていた時よりも、ずっと弾きやすくなりました。
指先もきれいに整えてもらい、ツルツルになりました。
人前に手を出す時にも、「爪がボロボロだから恥ずかしい」と思わなくてよくなりました。
これまで私は、爪が折れないようにする方法ばかりを考えていました。
でも、そもそも「爪を守るためにネイルをする」という発想がありませんでした。
視点を変えてみる
長い間、「爪が弱いのだから、自分が合わせるしかない」と思っていました。
でも、少し視点を変えてみると、自分に合った方法が見つかることがあります。
「自分が頑張って合わせるしかない」と思い込まずに、
「ほかに方法はないかな?」と考えてみる。
これは、三味線の弾き方についても同じなのかもしれません。
今まで「仕方がない」と思っていたことも、視点を変えてみれば、別の方法が見つかるかもしれない。
これからも、「こうするしかない」と決めつけずに、自分に合う方法を探しながら、少しずつ演奏を変えていきたいと思います。
