6/24 6月2回目のY先生のお稽古に行ってきました。
今日は、宮城道雄作曲「秋の庭」、吉崎克彦作曲「PRIZM」
三絃をじっくり見ていただいたので、箏は気になる箇所を少しだけ質問。

三絃:秋の庭
前回の「千代の寿」で先生から言われた、子音と母音を分けて歌うこと、裏拍「ン」をきちんと感じることなどを意識して練習してきました。
先生は「秋の庭」は弾いたことがないとおっしゃっていましたが、それでも私の演奏を少しずつ区切りながら丁寧に聴き、的確なアドバイスをくれました。
前回の「千代の寿」では出てこなかった視点が、今回のお稽古では次々と出てきました。
先生は「ちゃんと弾けているんだけど…」と前置きしながらも、
私の「もっとよくしたい」という気持ちを受け取って、さらに良くするためのヒントを惜しみなく与えてくれました。
やってもやっても「何も言うことはない」という状態にはならない。
でも、それがありがたく、楽しいです。
Y先生のすごいところは、「なぜそう弾くのか」「どうしてそう歌うのか」をきちんと言葉にして伝えてくれること。
ただ「違う」と言われるのではなく、理由がわかる。
だから納得できるし、次にどうすればよいかの道筋も見える。
この学びは、私自身の指導にも大きな影響を与えています。
以前は、感覚でしか伝えられなかったことも、
今では「なぜそうするのか」をきちんと説明できるようになりました。
かつては「芸は盗むもの」「練習あるのみ」という空気の中で、
細かいことを教わる機会はなかなかなく、
「どこを?」「どうやって?」と迷うばかりで時間だけが過ぎていく、そんなもどかしさを感じていました。
今は、Y先生のレッスンで楽譜にビッシリと書き込んだことが、自分の“指導書”として蓄積されています。本当にありがたく、財産となっています。

お稽古メモ:三絃の手の意識
- なんとなく薬指・中指を押さえない。
- 遅れて聴こえたり、フレーズがぎこちない感じになる。
- 指が変わるときは、指先を意識する。
- 左手を何となく押さえると、右手もおろそかになる。
- 両手でひとつの音をつくる意識を持つ。
- 意識しすぎて力まないこと。ウッと息を止めない。
- 指はパタパタせず、やさしく丁寧に押さえる。

お稽古メモ:歌の音程の意識
- 「5から6」「四から五」のような低→高の時、高い音を力んで強く歌ってしまいがち。
- 低い方を丁寧に大切に。
- 高い音は、力まずやわらかく。
下からふわっと乗せるように。
