今日は『宙~SORA』(江戸信吾作曲)の初めての下合わせがありました。
私は1箏を担当します。
3月に1箏・2箏両方をさらっとお稽古で見ていただきましたが、これまで弾いたことのない、不思議な雰囲気を持った曲。
裏拍や変拍子が多くて、大勢で合奏するのはなかなか難しそうだな…と感じていました。
こんな感じの曲です(Youtubeより)
家で1箏だけを弾いていると、似たようなフレーズが続いて、どうしても全体のイメージがつかめず、もやもや…。
さらに、1箏には私の苦手な「人差し指と親指のシャン」が何ページも連続して出てきます。
これは、ただ同じ音を繰り返すのではなく、メロディとして大切な役割を担うフレーズ。
アクセントをつけようとすると、つい人差し指に力が入りすぎてしまって、軽やかに動かせません。繰り返すうちに指が疲れて、だんだんきれいな音が出せなくなってしまうのも、悩みのひとつでした。
そんな中で迎えた、今日の初合奏。(出席14名)
「まずは止まらずに最後まで通してみましょう」と先生の声かけで、いよいよスタート。
リズムが合わなかったり、ずれてしまうところもありましたが、なんとか最後まで弾き切ったあと、先生が「初めてにしては上出来よ!」と笑顔で言ってくださって、ほっとひと安心😊
その後は「さらに良くなるように」と、合いにくかった箇所を中心に、パートごとにアドバイスをしてくださいました。
たとえば…
「ここはキラッと☆」
「ここはちょっとジャズ風に」
「ここはふわっとね」
そんなふうに、音のイメージをやさしい言葉で伝えてくださる先生。
たったひと言なのに、そのあと弾いてみると、音がふっと変わるんです。
先生の“魔法の言葉”で音が引き締まり、全体がひとつになっていく感覚…。
「合奏って、すごいなぁ」と改めて感じました。
休憩をはさんで、15時から尺八の先生(私の部活の大先輩)と一緒に、箏と尺八の合奏練習へ。
13時から始まって、練習が終わったのは16時頃。
先生からのアドバイスがとにかくたくさんあって、気づけば楽譜は書き込みでびっしりに。帰宅してから、走り書きのメモを清書するのがひと仕事でした。
今日の練習で、ようやく少しだけ『宙~SORA』に近づけた気がします。
「今日これだけ良くなったから、あと2回の下合わせで、もっと良くなるよ!」
先生のその一言に背中を押されながら、
この曲がどんなふうに育っていくのか、これからがとても楽しみです。
よろしければ、ぜひ演奏会に聴きに来てくださいね♪